ビールを美味しく飲む為に自転車乗ってます

ツール・ド・沖縄 2012(その3)

◆レース
いよいよ待ちに待った沖縄の舞台。スタートの号砲と共に選手はスタート、最初はサイクリングと聞いていたのでもうちっとゆっくりかと思ったが、そこそこのスピードで進んで行く。

スタートして数分で集団が密集、前にはかなりの人、ちょうど中盤辺りか。噂には聞いていたがいろんな人いて集団内が怖い。兎に角、動きが不安定、こんな所にいたら精神衛生上良くないので、スルスルと前へ移動。常に集団の頭がすぐそこに見える位置をキープ。チームメンバは後方待機かな。

本部半島では、車線が縮小される工事区間が最も危険だと予想してたが、予想通り、右後で落車発生。前方にいて助かった。本部半島区間の後半は、先頭10名に入ってしまい何度かローテーションに加わる。ペースは速くないので、何の問題もないが後で待機しているよりかは脚を使っていたんだと思う。

国道に入るとペースが少し上がる。先頭は6名の逃げ。集団は落ちついているので、私も安心して走行する。ここから普久川ダムまでも終始先頭付近で展開、テンション上がってて、前に出されている事に気付いていたがお構いなしにローテを回す(アホです)。途中、ローテの位置取りで、前を空けないように走行していると、集団から抜け出してしまう事が数回。前を追いたそうな方が手で合図して協調体制を取りたがるが残り距離が頭をよぎり自重。

普久川登り口手前は両脇2本のラインが出来て、私はそのちょうど真ん中にいた。ヨーロッパの1Dayレースさながらの展開に更にテンションアップ。両脇から被せられて順位を落とすも、何とか好位置で登りに入る。土砂崩れ?の箇所で道が狭くなっていて落者発生。自転車数台しか通れない場所で発生した為、クリート外して完全にストップ、再スタートするもロスはそんなに大きくなく、1,2分踏んで集団復帰。後ろは自転車降りて押したとか最悪な状態やったらしい。ピークまでは余裕を持ってクリア、途中まっちゃんがほぼ先頭の位置で走行中に道のど真ん中で落車。なんでやねん。ぼてコケやったんで大丈夫やろと放置。

下って補給を取り損ねたが、余裕があったので気にせず走行。2回目の普久川までは、小刻みなアップダウンと海岸線沿いのド平坦区間。なんだか調子が良かったので、ここでも適当にローテに加わったり、後ろいったりする。優勝した白石選手が調子良さそうだなと感じた。それと、なるしまの選手が前を追おうと呼びかけるが、なかなか協調体制は出来ない。海岸線に出るとまっちゃんも前に出てきた、またまたテンションアップでこのスピード区間は20名位の巨大2列ローテ。結構脚使ったかな。せやけど、まだまだ、余裕。

そして、勝負所の普久川2回目。入りは先頭2、30名位の位置で入る。序盤のペースのまま行けば、なんとかピークまで持つ感じ。先程の落車ポイントを皆で通過。流石にここで集団先頭にいる選手は精鋭ばかり、なんなくクリア。登り中盤に差し掛かるとなんだか脚が重くなってきた。おかしいぞ。。。3/4を通過した辺りで1車身程度前と空く、あれっ?先頭のペースが若干上がってるのか?微妙な差で粘っていると、ここで本日初めてIWOさんとYBっちに抜かれる。その後は千切れている感じの位置。心拍は余裕だが脚が回せない、踏めない。ピーク手前で完全に千切れてしまった。

下りで、もしかしたら追いつくかと思ったが、結局追いつかず、実質この時点で終了。結構スピード出したんですけどね。途中、下ってる時に凄い勢いでオーバーランしている選手がいた、選手も自転車も壁に激突して、相当な勢いで自転車が跳ね返って来た、ほぼ反対車線まで吹っ飛んで来た、上手く避けたがあれに巻き込まれたらただ事では済まされなかっただろう、あー恐ろしい。。。下り終わっても、気持ち的には切れている訳ではなく、210kmのレースを最後まで楽しもうという気持ちが強かった。後半のアップダウンがどれだけのものかを想像しながら、淡々とクランクを回す。他クラスの選手が多くて数名と集団になってしまう、ローテはするが他のクラスの選手なので、適当な感じで回す。後から210kmの選手に抜かれたが、やはり同じ状況で混走状態。後から来る210kmの選手にはついて行きたかったが、脚にきてるのか、なんだか力が入らない。終始35、6km/h位しか出ず、サイクリング状態。それはそれで楽しかったのだが。。。

最後の20kmのアップダウンは150km以上も走った後に迎えるので相当キツイ。想像以上で笑けてきた。この後にデザートの羽地ダムが控えていると思うと更に笑える。すごい!このコースはなんて壮大なんだ。特に最後のアップダウン区間は選手を相当苦しめる。ここを制する選手ははやり真のロードレーサーだ。なんて思いながら来年は、ここをしっかり走りたいと胸に焼付けながらクリアしていく。

最後の羽地ダムの入り口では、確か10名程度の集団になっていたが、バラバラになる。そのままペースで登って単独でピークを超える。すると、女子の選手に下りで追いつくと付いて来た。国道に出てローテーションしたかったが、女子に引かせるのも気が引けるので頑張って引く。後にまだいるかな?と振り返ったら、前へ出ろとの合図と勘違いされ前に出て来た。すみません、あれは合図ではなかったんです。その後、丘で後から他のクラスの方が上がって来たので、後に付かせて頂き、3人で仲良くローテしてゴール近くまで行く。

ゴールが見えてきて一安心。もういいやと脚を緩めたら、後から210kmの選手5,6名を含む集団に抜かれて、付く気力もなく見送り。最後は力なくゴール。出し切った。順位は86位と大きく振るわなかったが充実感はかなりある。来年はもう少し上手に走りたい、そうすれば、自然と順位は上がると思う。そして210kmのレースは走り応え十分だった、本当に楽しかったし、出来れば来年も出たい。今回チーム員が210kmに5名参加したがもう少しいたら更に楽しいと思う。どうやろ?

<レース後>につづく。